太っていることが原因で異性に対する自信が持てなかったり、実際に女性にモテずに悩んでいるという男性も多いようです。デブや肥満は見栄えが良くないだけでなく、生活習慣病の危険性も潜んでおり、健康の面からみても決して軽視はできません。

この記事では生活習慣病の危険性を明らかにした上で、肥満の改善に効果的なダイエット方法も紹介します。

太っている男性は本当にモテないのか

女性目線から太った男性と言うのはどのように映っているのでしょうか?太った肥満男性がモテないと言われている理由をいくつか列挙します。

見た目が不潔そうに見える

性格や人間としてのレベルが同じだった場合、好みの問題からいくつかの例外はあっても、間違いなく太っている人よりスリムで筋肉質な人の方がモテます。これは男女に関係なく確実な事実です。その理由の一つとして、「人は清潔感がある人を好む」ということが挙げられます。

太っている人は「よく汗をかく」という認識も相まって、「不潔である」というイメージが先行します。

さらに太って汗かきであるということから、「臭い」というイメージもありますし、実際に体臭が強い人が多いのも事実です。よって、不潔そうに見えるというだけでなく、実際に不潔な人も多い事から出来上がった社会的イメージは、なかなか超えるのは難しいと言えます。

よって健康を手に入れるのも、女性にモテるようになるためにも、「このままじゃいけない!痩せよう!ダイエットしよう!」という意識が必要なことを、まずは認識しましょう。

自己管理能力に乏しいと思われる

日本の全人口で、肥満とされている男性の割合は30パーセント程度といわれています。つまり、残る70パーセントの人は痩せているか標準体型であり、これが普通であるというのが世の常識です。

太っているということは、<暴飲暴食、だらしない生活、運動不足>といったレッテルを貼られるという事です。「太っている人に優れた自己管理能力を備えた人は居ない」と考えられるからこそ、女性の恋愛対象からは自然と外れてしまうのです。

肥満が原因で引き起こされる生活習慣病

肥満体型は、女性にモテないだけでなく、様々な生活習慣病のリスクを抱えていることにもなります。

糖尿病

食べ過ぎや運動不足による肥満が慢性化すると、膵臓から分泌されるインスリンと呼ばれるホルモンの分泌が弱くなります。インスリンには血糖値を下げる働きがあり、これが分泌されないと高血糖の状態となります。この高血糖状態こそが、糖尿病の正体です。

糖尿病の恐ろしい点は、次に挙げた重大な合併症を引き起こす可能性があることです。

  • 失明
  • 壊死による手足の切断
  • 腎不全
  • 心筋梗塞・脳卒中

脂っこいものを食べ過ぎると血液がドロドロになり、脂質異常症を引き起こします。脂質異常症に罹ると、血栓ができやすくなり、これが心臓などに詰まることによって心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まってしまうのです。

どちらの病気も重篤な後遺症が残る可能性があり、最悪の場合死に至ることもあり得ますので、軽視はできません。

痛風

痛風は、尿酸が原因で引き起こされる病気です。主にビールなどに含まれるプリン体、これを分解する際に発生する老廃物が尿酸で、通常は尿や便と一緒に排泄されます。

この尿酸が基準値よりも高くなると、高尿酸血症と呼ばれる状態に移行します。この状態になると尿酸が結晶化し、それが関節などに付着することで激痛を伴う痛風を発症するというメカニズムです。

劇的に体重を減らす<生活習慣改善>ダイエット

肥満は日常生活において様々な問題の引き金となります。だからといって、焦って体重だけを落とせば万事解決というわけではありません。

食事の量を減らして質を考える

人の体は、食べたものと飲んだもので出来ています。よって、人より多く食べれば太るのは当たり前です。

また、食べ物の質も重要です。脂と糖分は確実に太ります。甘いスイーツや脂分いっぱいのジャンクフードを食べればデブは加速します。言わなくても当たり前の理論と言えます。

それをやめられないのは単に意志が弱いからと言えますし、なぜ意志が弱いかというと危機感がないからです。多くの人は危機感がない故に癌や多くの難病、不治の病になってから慌てるのです。でもそれでは遅すぎます。

今から食事の量を標準体型の人と同等以下に減らし、糖分や脂分を減らす努力をしましょう。ダイエットに近道はありません。

食事はゆっくり時間をかけて食べる

満腹感は、どれだけ食べたかよりも、脳にある満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は脳に送られる糖分によって、食事後約20分から30分のちに働き、食欲を抑制します。

食事をゆっくり摂ることで、胃が満腹になる前に血液中の糖分が上昇し満腹中枢が働くため、食べ過ぎを防ぐことができます。あまりよく噛まずに早食いすると、必要以上に食べてしまうことになり、結果として肥満を招いてしまいます。

ちなみに「一口で100回噛む工夫をする」と健康に良いだけでなく、腹八分目以下で満腹感も出るため効果があるとされています。

有酸素運動を行う

有酸素運動は、脂肪の燃焼効率に優れた運動です。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳
  • バイク(自転車)

運動する時間が長ければ長いほど、脂肪組織の中性脂肪が分解され、脂肪が消費されていきます。とはいえ無理に続ける必要は決して無く、あくまでも自分の出来る範囲で少しずつ進めていくのが理想です。

有酸素運動と併せた筋トレ

有酸素運動と共に筋トレを併用することで、より脂肪の燃焼効率を上げることが出来ます。有酸素運動が脂肪をエネルギーとして消費する運動であるのに対し、筋トレはエネルギーを消費しやすい体をつくる運動です。

腹筋や腕立て伏せなど、何の器具も必要としないトレーニングでもきちんと効果はあるため、積極的に行っていきましょう。体脂肪率を下げ筋肉量を増やすことで、脂肪がつきにくい、太りにくい体を作り上げることができます。

順番としては、筋トレを行った後に、有酸素運動をすると効率よく痩せることができます。

デブ男からの脱却まとめ

肥満体型は女性にモテないのはもちろん、各種生活習慣病のリスクを抱えることにも繋がり、健康の面から見ても大変厄介です。

コンプレックスだからといって焦って体重を落とすのではなく、まずは正しい知識を身に着け、健康的な生活習慣改善ダイエットを心掛けましょう。

それが持続できれば健康も手に入り、その健康オーラが異性を惹きつけることになるのです。